南アルプス周辺では、白根帯のメランジュ中に厚さ数百mのシート状ないしは大小の岩塊状に取り込まれている。 チャートと共存し、堅硬な岩石であるために、北岳、塩見岳、悪沢岳などの山頂部を作っている。 全体としては塊状のものが多く、枕状溶岩は遠山川易老渡付近のものが明瞭である。 主要登山道沿いでも枕状組織が認められるが、明瞭なものは少ない溶岩流ユニットの上下に厚さ約~30cm で認められる。赤褐色を 呈し,空隙が多い。見掛け比重は自然状態で約19,馬蹄形の急崖 部に露出する。 第四紀・完新世 玄武岩溶岩 灰色塊状溶岩 溶岩流ユニットの主体部で厚さは約1m。一枚の溶岩ユニットの中北八ヶ岳、(北)横岳のy9溶岩流。安山岩質の塊状溶岩。坪庭。 y9溶岩流の上面と、給源方向。 伊豆大島、1986a溶岩。末端で上面から。 伊豆大島、1986a溶岩の断面。上面と下面がガサガサの「クリンカー」になっているアア溶岩。 伊豆大島、1777年噴火のy1溶岩。
羅臼岳
塊状溶岩 アア溶岩
塊状溶岩 アア溶岩-パホエホエ溶岩 Pahoehoe lava < 1 m 小 アア溶岩 lava < 10 m ↓ 塊状溶岩 Block lava < 100 m ↓ 溶岩ドーム Lava dome 50 m < 大 水底溶岩流 Subaqueous lava flows 枕状溶岩 pillow flow, pillow lava シ−ト溶岩 sheet flow(3)塊状の3タイプがある。(1)枕状と(2)層 状の形状をもつ岩体は海岸部に分布する。(3)の 塊状の岩体は海岸側ではなく山側に分布する。(1) の枕の大きさは、約03m~1mである。表面の色 は次の3タイプに分類される。(A;
枕状溶岩と塊状溶岩を主とする緑色岩塊に挟在する ものと推測され、緑色岩類はほぼ同様の活動時期と 見なされる。 11 阿波学会紀要 第51号(pp916) 052 図2 坂州発電所下の枕状溶岩露頭 急冷縁で包まれた枕状断面と内部に放射状の節理が見られる溶岩塊状部は緻密で堅硬な岩盤を構成 しており、板状の割れ目が見られるが数~30cm の間隔でよく密着している。 溶岩自破砕部は緻密な硬質ブロックの量比と基質の性状により区別されるが、塊状溶岩かいじょうようがん 溶 岩 流の形態の一種。 平滑な 表面 をもつほぼ同じ大きさの多面体の岩塊の集合からなる。 粘性の大きな厚い 溶岩 流の先端部に特徴的に発達し,崖錐状を呈する。 安山岩質溶岩に多く, 桜島 火山, 浅間山 の 鬼押出し に典型的な例がみられる。 →関連項目 溶岩 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
塊状溶岩に は柱状節理が発達し,その透水性は特に高 標高部のゆるんだ部分では高いと判断され る。一方,その他の火砕岩と自破砕溶岩と は,割れ目に乏しく,低い透水性を持つと 判断される。集川周辺では,標高350m 付 近よりも低い部分に火砕岩と自塊状溶岩。斑状の輝石を含む酸性安山岩 〜デイサイト。一部にオリジナルな破砕が 発達している。 固結したシルトで無層理 mは凝灰角礫岩で径10cmの礫を含 む。無斑晶質黄色軽石を含む。m はピンク軽石や灰色溶岩の礫が存在し,マは,枕状溶岩,ピローブレッチャ,火砕岩と, 玄武岩質塊状溶岩,凝灰岩からなるとされてい る(武田ほか,1977のFig 5参照).武田ほか (1977)の地質図では,西石原西方約2 kmの 地点で御荷鉾緑色岩類が薄くなってせん滅す
緑色岩類は玄武岩質の塊状溶岩、枕状溶岩、溶岩角礫岩、ハイアロクラスタイトからなっている。 鞍馬山周辺から芹生~芹生峠付近はとくに塊状および枕状溶岩が主でハイアロクラスタイトは少ない。 芹生集落付近、鞍馬山には典型的な枕状溶岩が発達する。 枕状団塊は、径30~50cmで顕著な発泡が認められる。 Hashimoto et al(1970)による化学分析結果から、鞍馬や≪塊状溶岩≫ 噴出時の粘性はアアよりも大きいので,溶岩流の表面 がはやく固結して厚い殻を生ずる.しかし,内部はな お流動して殻をこわすので,外見は,岩塊の集合体の ような溶岩となる.安山岩の溶岩は,多くの場合,こ のような塊状溶岩となる.流紋岩の溶岩は,安山岩の溶岩と同じく塊状溶岩をつくる. ふつう表面にしわ模様がつくられる. 表面のしわ模様が美しい流紋岩溶岩. (Medicine Lake, California) 表面だけでなく内部にも流れの模様がつくられる. (神津島のうずまき岩)
安山岩及びデイサイト溶岩・火砕岩 長岡市大峰山一帯に分布する。凝灰質砂岩を主とし、安山岩溶岩(Ka)も見られる。牛ヶ首層が堆積していた時代の海底火山の噴出物とその周囲の堆積物。 Sy 凝灰質砂岩及び安山岩質火山砕屑岩 牛ヶ首層 Um 塊状泥岩塊状溶岩 アア溶岩よりも流れにくい溶岩の形状。流れが遅いので表面の固化と崩落を繰り返しながらゆっくり前進するため、岩塊状の溶岩流が残る。 枕状溶岩 溶岩流が水中で冷却固結した岩体の一種。丸太状または俵状の団塊の積み重なりからなる。固結した溶岩の形 態は粘性によって異なり、粘性の低いものからパホイホイ 溶岩、アア溶岩、塊状溶岩と三分される(図3) 。 溶岩流が冷却・固結する際には、大気と接している表面 と大地と接している下面から冷却が始まる。溶岩流の基部
までと推定される.また,最上部の貫入岩(塊状 溶岩)の活動の年代は約117 Ma 頃と算定できる. 小木玄武岩部層の噴出相(最下部~上部)は,新 潟堆積盆の標準坑井層序の七谷階最上部に,また 最上部の貫入岩は下部寺泊階に対比される.安山岩の溶岩流の表面は大きな溶岩塊で覆われている.これを塊状溶岩 (block lava)という.塊状溶岩は内部まで溶岩塊でつくられているのではない.高温溶融体 (central pasty layer) がゆっくりと冷却して固化した緻密な岩体が,内部に隠されている.表面の溶岩塊は,アアクリンカーと同じようにしてつくられるが,はるかに大きい.また,平滑な面が目立つ.安山岩の1017 大きなブロックとなるアア溶岩を塊状溶岩(ブロック・ラバ)と呼ぶこともあります。 C)縄状溶岩 溶岩は粘性が低いほど(水っぽいほど)平滑で滑らかな状態になりますが、温度が下がるにつれて次第に粘性が増し、最後はシワが寄って冷え固まります。
2)。 安山岩質溶岩は上部では自破砕質になり, 塊状溶岩→自破砕質溶岩→凝灰角礫岩への岩相変 化を示す。また,し ばしば砂質凝灰岩の薄層を挟 在する。 フラクチャーの発達状態に着目すると,鉱床 母岩である安山岩類は角礫帯と塊状部に区分で きる。通常,深海底には枕状溶岩という厚さ1 mに満 たない岩石が分布しているが,シャツキー海台で 頻繁に確認されたのは塊状溶岩とよばれる厚い溶 岩流であった。 塊状溶岩はタム山塊に特に多く見 られ,U1347地点では1枚の厚さが23 m以上に も達した。 この塊状溶岩はデカン高原の溶岩流と 類似しており,大量のマグマが一気に噴出して長 距離流れたものであると推定た塊状溶岩であるが、相馬山安山岩とは異なる。気相晶出(?)の微細なシリカ鉱物を生じてい る。 (3)黒岩周辺 黒岩の岩柱は節理に乏しく、比較的平滑な面を有する。部分的に幅1~3mの柱状節理や一定の 方向性のない不規則な節理が生じている。
地域地質研究報告 5万分の1地質図幅 新潟(7)第62 号 nj 松 之 山 温 泉 地 域 の 地 質 竹内圭史・吉川敏之・釜井俊孝枕状~塊状溶岩 深海性堆積物 海底地殻の模式的な断面図 カンラン岩 6~7km モホ面 +8 +6 +4 +2 0 -2 -4 -6 -8 高さ(km) 地域の広さ このような成層構造は地球 全体でよく似ていて、海洋 地殻のでき方と深く関係し ている1 地域地質研究報告 5 万分の1 地質図幅 秋田(6)第38号 矢島地域の地質 大沢 せ*・片平忠実**・中野 俊*・土谷信之*・粟田泰夫*** 矢島地域の地質調査研究は,昭和60年度及び昭和61年度特定図幅の研究として行われたものである.
パホイホイ溶岩(パホイホイようがん、英 pahoehoe lava )は、表面の形態で分類した溶岩流の一種。 ハワイ語に由来する地球科学の専門用語で、語源であるハワイ語のPāhoehoeは、「表面が滑らかで砕けていない溶岩」を指し 、発音は「パーホエホエ 」に近いが、日本では一般的に「パホイホイ玄武岩質の塊状溶岩や凝灰岩からできていま す.枕状溶岩を伴っていることが多く,枕状 溶岩の間はハイアロクラスタイトや凝灰岩で 埋められています.石灰岩を含むこともあり ます.十津川の日高川層群龍神層の緑色岩の凝灰岩・塩基性の塊状溶岩あるいは枕状溶岩などの火山岩類 表72 地質構造 地域 地質構造 愛知県 地 域 三波川結晶片岩は,ほぼ垂直な軸面をもつ緩やかな褶曲 構造をなす。 御荷鉾緑色岩類が三波川結晶片岩の上に整合にかさなる
シルト 中粒砂及び火山礫凝灰岩を主体とする部分は,厚さ1040 cmの単層の累重からなり,明瞭な成層構造を示す( 第11図 ).南または西へ最大で 30°以上傾斜していたり,小断層が発達しているなど変形していることがある.油のしみ出しがしばしば見られる.これらに挟在する玄武岩溶岩は塊状またはやや破砕しており,やや変質していることが多い.岩質は赤崩アア溶岩が平地を流れ、一部は溶岩堤防や溶岩ロ ーブを作った。さらに大規模な塊状溶岩を流した。 噴火口付近に、塊状溶岩が大量に流れた。 小規模な溶岩が溶岩堤防を作りながら、遠方まで流 れた。 大量の溶岩が溶岩堤防や溶岩ローブを作りながらたところ,自破砕溶岩(ab2)と塊状溶岩(la2)の層境 付近(GL70 m)より1 回目の湧水(q=約250 L/分) が発生した. 湧水対策として,自破砕溶岩(ab2)と塊状溶岩(la2) に,懸濁型注入材による止水注入を行い掘削を再開した
溶岩の流れによる溶岩じわか、活動の終わりにマグマの一部が地下へ逆流したた めに溶岩ドームの表面が落ち込んでできたくぼみと考えられます。 久住の三保山の場 合では一度マグマが逆流してくぼみを作り、再びマグマが上昇してきて中央の溶岩ド ームを作ったと考えられています。
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